吉田松陰
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留置まし大和魂」
海賊王ゴール・D・ロジャーは、海賊(罪人)
として世界政府に処刑され、自分の命と引き
換えに、新しい世代へメッセージを残します。
そして、ロジャーの言葉に刺激を受けた者が
夢やロマンを求め、新しい時代”海賊時代”が
始まった、とされています。
このことがロジャーの船で副船長をしていた
レイリーから語られるシーン。
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ウソップ『じゃあ、まるでこの海賊時代は
意図してロジャーが作ったみてぇだな」
レイリー「今の時代を作れるのは
今を生きてる人間だけだよ
あの日、広場でロジャーから何かを
受け取った者達が確かにいるとは
思うがね」
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新しい時代を切り開いたのはロジャーかも
しれないが、時代を作ったわけではない。
日本の歴史においても、坂本龍馬に代表
されるように、”時代を切り開く者と
時代を作る者は、イコールではない”と
いうケースが数多くあります。
ロジャー同様、罪人として斬首刑で命を
落とした幕末の偉人 吉田松陰は最期に次の
詩を残しています。
「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも
留置まし大和魂」
(我が身はたとえ、この武蔵の野に朽ちて
しまおうとも、未来にむけて留めておこう、
わが大和魂は。)
ロジャーの言葉を受け取った者が新しい時代
“海賊時代”を築いたように、この吉田松陰の
言葉により、次の世代の若者が刺激を受け
日本のために立ち上がり、新しい時代
“明治時代”を築き上げるに至ります。
吉田松陰の弟子から、高杉晋作、久坂玄瑞、
伊藤博文、山県有朋、木戸孝允(桂小五郎)
などの偉人が出ていますが、この辞世の句で
彼らがどれほど奮起したことか・・。
「自身のルーツを探り時代を切り開いた先人を知る」
「今の時代を作れるのは、今に生きる私たち」
心のノートにメモして頂けたら幸いです。
