富・名声・力、かつてこの世の全てを手に入れた男
”海賊王”ゴールド・ロジャー
彼の死に際に放った一言は、全世界の人々を海へと駆り
立てた。
「おれの財宝か?」
「欲しけりゃくれてやるぜ…」
「探してみろ」
「この世の全てをそこに置いてきた!」
世は、大海賊時代を迎える −
舞台は小さな港村。
1年ほど前から海賊船が停泊する村。
その海賊船の上で、小さな男の子が一人息巻いていた。
笑顔で見守る海賊達の前で。
村の少年、「モンキー・D・ルフィ」だった。
「おう!やってみろ」と笑う海賊たちの前で、少年は
いきなり自分の顔にナイフを突き立てる!!
「野郎共、乾杯だ!!」
「ルフィの根性とおれ達の大いなる旅に!!」
村の少年ルフィは”赤髪のシャンクス”率いる海賊一味
に加えてもらおうと、自分の強さと根性をアピールした
のだった。
目に涙を浮かべながら
「あーいたくなかった」
と強がるルフィ。
「おれはケガだってぜんぜん怖くないんだ!!」
「おれだって海賊になりたいんだよ!!!」
酒を飲み、楽しそうに海の魅力を誘う海賊たち。
だが、シャンクスはルフィをからかい、おどける。
仲間にしてもらえずふてくされるルフィに、食事を
勧めるのは酒場の店主”マキノ”。
「”宝払い”で食う」と、シャンクスの隣でほお張る
ルフィはまだまだ子供だ。
そんな楽しそうな酒場の空気が一変する。
ドアを蹴破り、山賊達が入り込んできたのだ!
山賊達は酒を買いに来た、と告げるが、
「ちょうどなくなってしまった」と断られる山賊達。
シャンクスは自分が持っていた酒瓶を「やるよ」と
差し出すが、山賊はそれを叩き割った!
シャンクスに飛び散る酒。
山賊棟梁のヒグマは、56人もの人を殺した、懸賞金
8百万ベリーの賞金首だったのだ。
だがシャンクスは、そんな山賊に対して無抵抗だった。
ヒグマは更にシャンクスに脅しをかけ、去っていった。
