ヒルルク「まったく!いい人生だった!」
面白きこともなき世を面白く
〜高杉晋作 辞世の句〜
「まったく、いい人生だった」と笑顔で最後の言葉を残し薬物を飲んで自爆したヒルルクですが、彼の人生は、本当に良いものだったのでしょうか・・
・ヤブ医者として国賊扱いを受け
・生涯孤独で嫌われ者
・30年もの研究の結果は実らず
・不治の病に冒され、迫り来る死と戦い、
・チョッパーが取ったキノコを食べ命を削り
・国のピンチに駆けつけるも騙され返り討ち
ワンピースのキャラクターの中でも、悲運な男としてトップクラス。ろくなものではありません。
ヒルルクの状況は、国のピンチに立ち上がり、病に冒されるも命を削りながら信念のために戦った幕末の志士「高杉晋作」を彷彿とさせます。
高杉晋作の名言(辞世の句)に「面白きこともなき世を面白く」という言葉があり、「面白いことのない世の中を、面白く生きていこう!」という気持ちが読み取れます。
この詩に続き(下の句)があることはご存知ですか?
続く下の句は「住み成すものは心なりけり」というもので、上の句と下の句を合わせると
面白き事もなき世を面白く 住み成すものは心なりけり
「面白くない世の中を面白くするもしないも、自分の心持ち次第」「自分の心が面白いかどうかを決める」と解釈されています。
今回のシーンと重ねると、「一見するとろくでもない人生のように思えるが、良い人生だったかどうかはヒルルクの心持ち次第」ということになります。
ヒルルクのように「いい人生だった!」と言えるよう信念を貫いて後悔のない生き方をしていきたいものですね。
