【31巻:293話】舞曲(ボレロ)
ワイパーは子供の頃酋長にしてもらった
大戦士の話を思い出していた…
「大戦士カルガラは叫び続けた…
”シャンドラの灯をともせ”
ただ一度でよかった”シャンドラの灯”は必ずその響きで
親友ノーランドに全てを伝えてくれると信じたかったからだ
“おれ達はここにいる”と…」
「だがたった一度の鐘の音は鳴らなかった
後に空島にやってきた”北の海”の船乗りによって
全てはこの村に伝えられた
大恩のあるノーランドは青海で我等の都市シャンドラを誇り死んだのだと…
“うそつき”と呼ばれてなお我らが故郷
シャンドラの存在を決して否定する事なく死んだのだと…
だが時すでに遅く彼の親友カルガラもまた
共に我らの存在を知らせる為この空で偉大なる戦死を遂げていた
ただの一度もその思いを届ける事なく…
それが大戦士カルガラの無念…!」
幼いワイパーはその話を聞き
「ねぇ酋長…まだ届くかなその鐘の音!!
今鳴らしてもノーランドに届くかな!!」
酋長は涙を流しながら
「そうだなここは天国に近いから…」
そしてワイパーはアイサの呼びかけで我に返る

↑おかげさまで、まずまずです。
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