クリケットはルフィ達に”空島”について知っている
ことを語り始めた。
この近海に突如現れる、突然夜が訪れる現象。
それは空高く積み上げられるも気流を生まず、何万年
もの間、空に浮遊し続ける”積帝雲”の影。
”空島”があるとすれば、そこにしかない。
そしてその行き方は、”ノックアップストリーム”と
呼ばれる垂直に立ち上がる海流に乗ること。
本来 断固避けるべき”災害”に飛び込み、空へと飛び
出すのだ!
そこにちょうど”積帝雲”がなければ飛び損。
運よく飛び込めたとしても、そこに”空島”が無ければ
結果は同じ…。
だが、”積帝雲”と”ノックアップストリーム”が都合
よく重なる日が、ちょうど明日の昼なのだと言う!
そんな都合の良い話があるわけがないとウソップは
わめき散らすが、クリケットはその根拠を淡々と語る。
「100%とは言い切れんが 明日重なる可能性は高い
おれはお前らみたいなバカに会えて嬉しいんだ
さァ 一緒にメシを食おう
同士よ」
その夜、クリケットとルフィ達は宴会で盛り上がる。
ロビンは酒を飲みながら、ノーランドの航海日誌を読み
進めていた。
その最後に書かれていた文は…
「ドクロの右目に黄金を見た」
その言葉の意味は誰にも分からない。
「だからおれ達ァ 潜るのさ!!!」
「おれ達ァ 飛ぶぞーー!!」
そんな楽しい宴が行われるクリケットの家に、一隻の
船が近づいてくる…。
ベラミーだ!
「上陸の準備だ
夢追いのバカに ”金塊”なんざ勿体ねェ…」
